「虐待王国」発達障害児にわいせつ&知的障害者に虐待&下剤で虐待

発達障害児にわいせつ 虐待「暴言と暴力」

社会的弱者への「虐待」が止まりません。

福祉援助は大きく「高齢者」「障害者」「児童」に分かれます。

「困窮」という括りもありますが、上記3つの福祉が機能していれば、ある程度は止められます。

ところが日本では、「高齢者」「障害者」「児童」への虐待が止まらりません。

この記事は日本各地で起きた「虐待」を紹介し、決して「他人事ではない」ことを知ってほしいとの一念で書きました。

1秒後、あなたが「虐待の加害者」になっているかもしれません。

1秒後、あなたが「虐待の被害者」になっているかもしれません。

発達障害児にわいせつの施設長 懲役3年の実刑判決【兵庫県】

2021年7月5日、男は以下の罪に問われ、懲役3年の実刑を言い渡されました。

・強制わいせつや児童買春
・児童ポルノ禁止法違反
・暴行

男はあろうことか、放課後等デイサービス施設の施設長であり、社会福祉士でした。
同じ社会福祉士として、被害児童に顔向けができません、
同じ社会福祉士として、男へ怒りを感じます。

男は2010年3~8月、ディサービスに通う発達障害の児童達の股間を無理矢理開いてスマホで撮影するなど、言語道断の罪を犯しました。

さらに施設長だけでなく、ディサービスの職員も加担していました。

「施設ぐるみの虐待」です。

私も施設職員でしたが、施設長と現場スタッフがタッグを組むと、中々、悪事は露見しません。

施設職員は本来、互いに相手を監視する使命を帯びています。

そんな施設職員が徒党を組めば、悪事はエスカレートする一方です。

本件の残酷な現場が録画されており、事件が露見しました。

この録画を見た被害児童の親はショックで言葉が出ず、ただ涙があふれました。

障害児への虐待「動機」

「社会福祉士」で「施設長」である彼はなぜ、こんな凶行に及んだのでしょうか?

裁判で男は、動機をこう説明しています。

・泣いて嫌がる反応を見て欲求が満たされた
・動画を撮る方が反応がよかった

こんな欲望を持っている人間が福祉の現場にいたかと思うと、虫唾が走ります。

猛省を促します。

発達障害児が出していたSOS

本件がエスカレートした側面として、被害者が「発達障害児」であることは見逃せません。

「発達障害」と言っても、個人差があります。

被害に合った4人の児童達の発達障害は、それなりに重度だったようです。

また男は、それを知ったうえで、犯行に及んだのでしょう。

被害にあった児童達は直接、具体的な被害を訴えることができません。

それでも発達障害児達は、下記のような「SOS」を出していました。

・髪の毛をむしり始めた
・自宅で無心に児童虐待の動画を検索し始めた

保護者や周囲の方々がこれらの行動を「発達障害だから」と見逃さず、「何かおかしい」と感じられる方々だったので本件は露見しました。

「発達障害」という色眼鏡で児童を見ることが、いかに危険なのか、よく分かる事件です。

発達障害児であっても、当たり前ですが、人間です。

普段と違う様子があれば、よく観察しましょう。

発達障害児達はSOSを発信できます

社会福祉士である施設長に罪の意識なし

凶行に及んだ男でしたが、逮捕されても「罪の意識」はありませんでした。

「自分がなぜ、こんなに重い罪を受けないといけないのか?」と周囲に漏らしていました。

そんな男の性根を叩き直したのは、妻から差し入れられた「1冊の本」でした。

その本は「おかあさん、お空のセカイのはなしをしてあげる」。

少女が胎児の頃からの記憶を語り、「誕生する奇跡」をテーマにした作品です。

不妊治療を5年半行い、妻が破水して緊急帝王切開した経験を持つ私にとっても、興味深い本です。

男はこの本を読み、妻からの「もしも私達の間に子どもがいたら?」というメッセージに気付き、罪の重さを自覚しました。

児童ポルノや児童買春は、施設職員だけが加害者になるわけではありません。

「アベマプライム」というネットニュースでは、どこにでもいる人間が、児童ポルノや児童買春に走るリスクを指摘します。

【小児性愛】元加害者が顔出し告白「目に入ったら避ける」子どもを性犯罪から守るには?|#アベプラ《アベマTVで放送中》
ABEMAの公式サイトはこちらから

1秒後の未来が分からない以上、私達全員が児童性愛の加害者になるリスクを背負っています。

また子を持つ親なら、我が子が児童性愛の被害者になるリスクもまた、背負っているのです。

知的障害者に虐待 元介護職員を逮捕【千葉県】

知的障害者支援施設「千原厚生園」で、知的障害者への虐待=暴行が行われました。

2021年3月1~9日、施設職員である男は、ハサミなどで障害者3人を傷つけました。

本件は被害者が入浴サービスを受けている際、施設職員が傷を発見して通報に至りました。

福祉現場は薄い人員配置や低い給与で、ストレスが溜まります。

そうであっても、人を傷つけていい道理はありません。

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本件は「施設ぐるみ」ではなかったため、早期に発見されました。

結果、被害者は軽傷で済みました。

加害者を庇う気は毛頭ありませんが、事件の再発防止のためには、福祉現場の環境改善が必須です。

下剤飲ませる虐待 施設に行政処分【北海道】

事件の舞台は、函館市宝来町の認知症高齢者グループホーム「秋桜」です。

認知症高齢者グループホームとは

認知症の高齢者が、自宅に近い環境で生活する「グループホーム」というサービスがあります。

余談ですが、「グループホーム」に入居はするものの、福祉サービスとしては「居宅サービス」に位置付けられます。

函館市の行政処分

グループホーム「秋桜」で、施設職員が利用者の食事に下剤を混ぜました。

便秘の利用者に下剤服用の援助を行う=「服薬介助」は私も経験があります。

嫌がる利用者もいましたが、医師からの処方と指示の下で行いました。

本件は、男が虐待を認めています。

発端は、グループホームの運営者からの通報でした。

福祉の現場は疲弊していますが、高い倫理観を持っている人材がいる証拠です。

この通報を受けた函館市は、同施設に対し「”新規利用者受け入れ”を3か月間停止」という「行政指導」を行いました。

個人に罪はありますが、グループホームに罪はありません。

グループホームの閉鎖という措置を行えば、利用者は行き場を失います。

「”新規利用者受け入れ”の停止」は、妥当な措置です。

「それでも私は『日本』を信じる。『日本人』を信じる」

私は救護施設で働いていました。

ですから、福祉の現場の過酷さは知っています。

福祉予算は年々削られ、正規職員を雇えません。

また、職員の定着率も悪く、優秀な人材ほど、去っていきます。

そうであっても、虐待を許していい理由にはなりません。

私は市役所で児童虐待を担当していた際、児童相談所の及び腰に辟易していた経験があります。

ところが「アベマプライム」で、果敢に戦う児童相談所の存在を知りました。

【誤認保護】“虐待の疑い“で長女が児童相談所に保護 約1年声を聞くこともできない‥虐待としつけの境界線は?誤認保護を訴える母親の後悔と葛藤【児相】|#アベプラ《アベマで放送中》
ABEMAの公式サイトはこちらから

本件を担当していないので、番組を見た感想になります。

母親は児童相談所の「一時保護」を「誤認」と主張しています。

ですが、母親の言い分には、不自然な点があります。

①言葉による注意は意味が無いので体罰を行っていた
(「体罰は虐待である」と厚生労働省が明記しています)

②我が子を殴って鼻血が出たが、鼻血は元々出ていた

③「ママ大好き」などの手紙が異様に多い。

④児童相談所の職員と何度も面談したが子を返してもらえない

⑤児童相談に通報したのは、親族である

①を認めている時点で、虐待は存在しています。

②については、非常に苦しい言い分です。

③ですが。

子どもの頃、「親が大好き!」という手紙を何通も書きましたか?

こうした手紙の多さは、虐待を受けている児童の「SOS」です。

「ママ大好き!」という手紙を母親に渡さないといけない事情があったのです。

また児童虐待の兆候として「歯を見る」という訓練を受けました。

虐待を受けている児童は歯の手入れが行き届かず、汚れていたりボロボロになる傾向があります。

④については、母親は県庁にも苦情を入れましたが、児童相談所が態度を変えることはありませんでした。

私は県庁と児童相談所の関係を外から見ていましたが、本庁から確認を受けても態度を変えない児童相談所の方針は素晴らしいと思っています。

⑤ですが、親族が身内を簡単に売るでしょうか?

同番組のコメントを紹介します。

>子供の心配じゃなくて「兄弟で仲良くしてる“絵”を見たい」って言ってる段階で子供を自分の所有物と思ってる節あるから正直黒に近いグレーだと思う

>「たとえ躾があっても家に帰りたくないとは普通ならない」
まさにこれだよ。

>元所長さんの言葉がすべてだと思う。本当に分かりやすく常識的。こんな人ばかりが各地域の所長であってほしいし、親にも冷静に自覚させるようにプログラムしてほしい。

>親族が通報して、子供が帰りたくないレベルで躾と言い張るサイコ感

特に私が目を見張ったのは、下記のコメントでした。

>「ママきらい」は私も昔よく言った
けれど「帰りたくない」とは出なかった
家っていうのは自分の中で何よりも心休まる場所だったから

児童が「帰りたくない」と訴える家庭は、何らかの問題を抱えています。

そして虐待を受けた児童は何らかの形で「SOS」を発しています。

それを受け止めるのは、あなたかもしれません。

日本の福祉の現場では、虐待が多発しています。

その虐待に立ち向かっているのもまた、日本人です。

仮に日本を「虐待大国」と呼ぶ国が現れても、福祉専門職の私は、こう言い返します。

「それでも私は『日本』を信じている。私は『日本人』を信じている」

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