シュビルツォクがいないと点が取れない――惨敗。
これでヴイッセル、ベルマーレと降格争いに突入です。
惨敗したコンサードレ札幌戦をスタッツやインタビュー、プレビューで振り返ります。
コンサードレ札幌戦レビュー
スタメン
仙頭をトップ下でもボランチでもなく、左サイドに。
代わってトップ下に、柿谷が入ります。
相馬がスタメンでないチーム事情は深刻。
またシュビルツォクがドーピング疑惑でサッカー活動全てを停止しているため、途中出場で力を出す酒井をスタメンにせざるを得ません。
藤井の成長は嬉しいかぎりです。
しかし中谷の不調で、藤井は彼のフォローで忙殺されます。
コンサードレは興梠の負傷もあり、シャビエルと青木がスタメンに。
ポゼッション志向のミシャにとって、止める蹴る・はがすプレーができるシャビエルと青木は貴重な人材となりました。
阿部浩之がいるのは頼もしいものの、甲田はまだ試合の流れを変えられる力は持っていません。
コンサードレはルーカス・フェルナンデスにドウグラス・オリヴェイラと狂暴な破壊力を持つ選手が途中から出られる層の厚さが自慢です。
特に興梠の怪我で出番が回ってきた中島大嘉が得点するなど、チーム状況は上向いています。
スタッツ
風間監督の理想を実現させたようなコンサードレの試合運びでした。
ポゼッションでグランパスを上回り、少ないシュート数で確実に点を重ねていく――グランパス時代は実現できなかったサッカーをミシャにしてやられました。
グランパスは走行距離とスプリントで相手のゴールに迫る――そんなプランでしたが、運動量でも完敗。
チームとしての成熟度の差がスコアに現れた一戦でした。
レビュー
結果も内容も最悪でした。
シュートがポストを叩いた場面は3度あったものの、個の能力頼みでチームに戦術は無し。
中盤の強度で相手に上回られ、ボールも試合も支配される展開に。
4月と5月は中2、3日で連戦が続くので、立て直す余裕もありません。
攻撃は絶望的で、自陣でボールを奪っても切り替えの早いコンサードレが相手で何もできず。
マテウスが左足からチャンスを作るも、決めきれず前半が終わります。
前半にボールに触る機会が少なかった仙頭に代えて、相馬を投入。
しかし中盤のプレスを回避できず、自陣からボールを運べません。
相馬が独力でボールを前進させようと試みます。
しかしこのプレーが不幸にもPKに。
この相馬のドリブルに反応できたのは、マテウスとレオシルバだけでした。
長澤を61分に投入。
3センターの形に。
その直後。
藤井の縦パスがカットされて失点。
1点を返さなければいない場面。
しかし長谷川監督は相馬を右SBに下げる愚行に出ます。
稲垣と吉田豊を下げて、阿部と森下を投入。
急造の3バックで対応します。
それでも埒が明かず79分、酒井に代えてチアゴ。
禁断のパワープレーを実行します。
シュビルツォクの不在が顕著に表れます。
ボールを繋げないのでポゼッションで劣勢に立ち。
加えて、フィジカルでも負け。
次節の相手はサンフレッチェ広島。
戦も、3バックで強度の高いサッカーをする広島が相手。
選手層の薄い選手編成で、監督としてできることも限られる中で、修正は迫られています。
やはりポゼッション志向のチームだけに、不安だけを残すゲームでした。
選手寸評
GK
ランゲラック
GKの責任ではない失点ながら、神がかったセーブは見られず。
DF
宮原
意図を持ってサイドに張った。
ボールを持てるプレイを。
何より勇気ある縦パスを。
中谷
競り合いは全敗。
日本代表以来、コンディション最悪。
丸山が戻ってきたら休ませたい。
藤井
果敢なスライディングと攻撃的なマーク。
縦パスをミスって失点に繋がったが、勇気あるプレー。
中谷の介護をしていたので不運。
吉田豊
金子とのデュエルを制す。
宮原と同じくポゼッションを意識して。
稲垣
シュートの意識が出てきた。
レオシルバとの連携はイマイチ。
レオ・シルバ
スタミナ切れは年齢的に仕方ない。
仙頭にボランチを。
マテウス
チームで唯一、ドリブルやセットプレーでチャンスを演出。
仙頭
完全に消えていた。
ボランチに下がって、DFラインと前線の潤滑油を。
柿谷
惜しいクロスはあったが、効果的なプレーはできず。
攻守で精彩を欠いた。
途中出場が妥当。
FW
酒井
決定力不足、ポストプレーできない。
守備を免除してもらい、点を獲ることに集中したい。
相馬
縦に仕掛ける機会にめぐまれず。
左WGで仕掛ける戦術でこそ活きる。
途中出場
長澤
攻守において見るべきポイント無し。
無難なプレーが多いので先発向き。
森下
左WBは板についてきた。
相馬とポジションが被るため、どちらかはサブに回るのが残念。
阿部
守備に追われたチーム状況で、得意の技術は見せられず。
チアゴ
パワープレー要員として送り出されたが、役不足。
長谷川健太監督インタビュー
チームは迷走している
――点が取れない――
仕掛けられないので、自分たちサッカーができない。
札幌のゲームに合わせてしまった。
3バックに変えたが、先制点は致命的だ。
セットプレーの守備は改善しないと。
途中交代で出た選手は持ち味を出してくれた。
しかし、札幌の独特なスタイルにやれた。
選手はプレーしながら「どうするのか」と迷っていた。
急造の3バック
――守備でボールをとれない――
全部は奪えない。
ただ、守備でアグレッシブさが無い。
相手を見てしまう。
守備を落とし込めなかった私にも責任はあるが。我々の責任は当然あると思います。
3バックに変更したが、まだ未熟。
決定力不足「前がかりな守備を」
――攻撃の印象は――
もっと決定機を増やさないと。
特に前半はおとなし過ぎた。
ホームではもっと前線からのチェイスがマスト。
チェイスを外されても、全員でカバーしてゴールを目指すべきだ。
致命的なシュビルツォク不在
――終盤にチアゴ起用――
FWの控えがいない。
特に酒井宣福のようなタイプに代わるような選手はいない。
そんな中、チアゴと相談して短い時間だが練習した。
チアゴと酒井との2トップで1点を取りにいったが、結果が出ない。
マテウス(カストロ)をトップ下にしたが、機能はしなかった。
チーム全員で、点を獲りにいくしかない。
レオシルバ・インタビュー「稲垣のお荷物だ」
ボランチのレオシルバは36歳の老体に鞭打ってフル出場するも、活躍できずじまい。
そのレオシルバは前半、スペースを与えすぎたことを反省。
「第一にチームは敵陣でボールをしっかり奪い切ることを目的にやっている。
それがうまくできなかった」
悔しさを滲ませます。
自身のプレーには、
「自分はチームのため(のプレー)、特に同じボランチの選手を助けるのも役割。
そこをしっかりと見直して次に生かしたい」
と改善を誓いました。
レオシルバと稲垣の共存は不可能
レオシルバへのファミリーの評価は試合ごとに下がる一方です。
>レオシルバは年齢的に限界
>稲垣の良さを消しているのが許せない
>マッシモの時は、稲垣と吉田豊だけは交代なんかしなかった
>仙頭がボランチでいい
「夏に大型補強」小西社長一問一答
名古屋グランパスの小西工己社長が10日、「第31回ひびのコイまつり」(名古屋市熱田区、日比野商店街振興組合主催)に出席しました
その席上、長谷川健太監督へ言及しています。
長谷川監督の人柄は?
「明るくて熱量が多い」
「負けたら監督によっては怒鳴り散らすが、健太さんは必ずポジティブ。
選手が前を向いて改善でき、強い意志につながっているのでは」
グランパスは降格しない
グランパスは苦戦していますが?
「監督はタイトルの取り方を熟知している。
秋口から本領を発揮するのでは」
夏の大型補強
夏の補強は?
「考えていることはあるが、企業秘密」
「山口素弘GMがしっかりやってくれる」
なお5月3日のパープルサンガ京都戦(豊田スタジアム)は、1万人を無料招待します。
コロナ禍後では初の満員を目指しています。
「あの圧倒的なグラップ(グランパスサポーターによる手拍子)を知らない選手もいる。
MF稲垣祥が『あの真っ赤な壁は敵にすると恐怖だった』と言っていた」
まつりは3年ぶりの開催で、小西社長は3回目の登壇となりました。
グランパスはシュビルツォクを復帰させよ
この小西社長の発言に対するファミリーの反応は冷ややかでした。
>今の順位はありえない
>ワールドカップが秋で、今季は夏までにリーグ戦だいぶ進んじゃうけど大丈夫?
>1番の補強はシュビルツォクの復帰
>大森 マッシモ路線のが内容 結果ともによかった
札幌FW興梠慎三、右膝の手術実施を発表
札幌FWの興梠慎三が内側半月板損傷と診断されました。
全治期間は不明です。
4月8日に埼玉県内の病院で手術を終えています。
なお、手術は無事に終えています。
興梠は9シーズンを過ごした浦和レッズを離れ、今季から札幌へレンタル移籍しています。
リーグ戦では5試合に出場し、2月26日のJ1リーグ第2節サンフレッチェ広島戦(1-1)で移籍後初のゴールを決めていました。
6日のサガン鳥栖戦(0-5)ではスタメン出場しています。
しかし、後半途中に交代。
興梠慎三の怪我はチャンス?
興梠の怪我へのサポーターの反応は前向きです。
>損傷なので早ければ2ヶ月ぐらい
>鳥栖戦も感覚鈍ってる感じだった
>控えに甘んじてきた中島にとってはチャンス
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