可愛い城塚翡翠の読み方と画像!シリーズの順番とあらすじ&ネタバレ

可愛い城塚翡翠の読み方と画像!シリーズの順番とあらすじ&ネタバレ 小説
可愛い城塚翡翠の読み方と画像!シリーズの順番とあらすじ&ネタバレ

城塚翡翠(以下、翡翠)は相沢沙呼先生が生み出した名探偵です。

翡翠は次の3作品で主役です。

・medium 霊媒探偵城塚翡翠
・invert 城塚翡翠倒叙集
・invert II 覗き窓の死角

このうち「medium 霊媒探偵城塚翡翠」はドラマ化が決定しました。

翡翠を清原果耶さんが演じることで、話題になっていますよね。

ドラマ化や続編で大盛り上がりで、翡翠人気は絶好調です。

しかしそもそも「城塚翡翠って誰?」という疑問もわきます。

城塚翡翠は”霊媒探偵”です……何のこっちゃですよね?

さらに正確に言うなら、「霊媒探偵だけど霊媒探偵ではない」……さらに何のこっちゃですよね?

そこで今回は、ドラマ化を記念して翡翠の深堀とシリーズをご紹介します。

各作品のあらすじとネタバレ紹介もあります。

ぜひ最後までご覧ください。

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可愛い城塚翡翠の読み方

城塚翡翠は、「じょうづかひすい」と読みます。

城塚翡翠って誰?翡翠紹介

翡翠は海外生まれの海外育ちです。

20代の若い女性です。

髪型:ウェーブした茶髪
瞳:大きな茶色
顔:目鼻立ちがクッキリしている
服装:鎖骨が見えるほど胸元の開いたシャツ
眼鏡:赤い大きなフレーム

もっとも外見は捜査状況によって変わります。

眼鏡は遠隔監視用なので、ファッションではありませんし。

霊媒探偵

翡翠は「霊能能力がある」と吹聴しています。

犯人への自己紹介でも「死んだ人が見える」と言って近寄ります。

……胡散臭いですよね?

ネタバレで後述しますが……翡翠は可愛いだけでなく、”しっかりとしたリアルの名探偵”なのです。

というわけで、翡翠の作品はオカルトではないので、ご安心ください。

可愛い城塚翡翠の画像!

可愛い城塚翡翠の読み方と画像!シリーズの順番とあらすじ&ネタバレ

可愛い城塚翡翠の読み方と画像!シリーズの順番とあらすじ&ネタバレ

引用:kodanshabunko.com

城塚翡翠のかわいい画像一覧!

城塚翡翠のかわいい画像一覧!

引用:アマゾン

 

城塚翡翠シリーズの順番

翡翠が登場する小説シリーズの順番は次のとおりです。

medium 霊媒探偵城塚翡翠
invert 城塚翡翠倒叙集
invert II 覗き窓の死角

城塚翡翠シリーズのあらすじ

medium 霊媒探偵城塚翡翠のあらすじ

ここ数年、世間を騒がしている連続死体遺棄事件。判明しているだけで女性ばかり八人を殺害しているとみられる事件だか、犯人はいっさいの証拠も痕跡も残さずに狡猾に犯行を繰り返し、いっこうに尻尾を掴ませない。捜査関係者は途方に暮れていた。まるで死神。死をまき散らす、この世ならざる者。

推理作家の香月史郎は、被害者遺族の婦人に犯人を見つけ出してほしいと依頼される。香月が霊能力者と一緒にいくつもの殺人事件を解決しているという、週刊誌やネットでの噂を聞きつけてのことだった。

夢物語のような噂話。しかし、その噂は正しいものだ。香月は城塚翡翠という霊媒師の娘と共に、霊媒の力を使って数多の事件を解決してきた。

だが、香月は依頼を引き受けることを躊躇する。翡翠は以前から「防ぎようのない死が、すぐそこまでこの身に近づいているのを感じるのです」と言っていた。香月は連続殺人鬼と相対することでその予感している死が訪れるのではないかという思いに駆られる。翡翠の予感は“絶対”なのだ。

しかし、死神のような殺人犯の脅威となり得るのは翡翠の霊媒の能力だけなのではないかとも思える・・・。

翡翠の持っている能力で犯人特定は可能なのか。香月は思考を整理するためこれまでの事件を振り返っていく。

だが、そうしている間にも予感された死は少しずつ翡翠に迫っていた――。

引用:夜更かし閑談

女性ばかりを狙った連続殺人事件が勃発しました。

しかも犯人は、現場に証拠らしい証拠を残していません。

そこでミステリー作家の香月に事件解決の依頼が舞い込みます。

その香月は、”霊媒探偵”の異名を持つ翡翠とともに難事件を解決してきた実績があったのです。

しかし捜査は難航します。

果たして翡翠と香月は、犯人を捕まえられるのでしょうか?

未読の方は本作をご覧になってからネタバレ解説にお進みくださいね。

invert 城塚翡翠倒叙集のあらすじ

雲上の晴れ間

ITエンジニアの柏木は吉田を殺害しました。

動機は積年の恨み。

要するにずっとリア充でパワハラの吉田が疎ましかったのです。

柏木が使ったトリックは”鉄壁のアリバイ”。

殺害時間、柏木は発生したバグの修正を行っていたのです。

その修正は会社でしか行えず、犯行現場からの移動時間的に犯行は不可能――。

翡翠は、このアリバイトリックに挑みます。

泡沫の審判


末崎絵里は小学校の教師です。

絵里は田草という元用務員に脅迫されていました。

田草は元用務員という経験を悪用して、校舎に盗撮カメラを設置したのです。

小学生はもちろん、絵里も被害に遭いました。

その映像をネタにお金を強請られ、さらに盗撮カメラの設置を強要されたのです。

絵里は生徒を守るため、田草を殺害します。

翡翠はこの事件の捜査に乗り出します。

しかし。

絵里には鉄壁のアリバイがありました。

絵里は犯行当日、遅くまで残業していました。

しかし防犯ベルが鳴った時間、絵里はすでに退勤していたのです。

翡翠は絵里が犯人とにらむものの、アリバイを崩せるのでしょうか?

信用ならない目撃者

雲野は元刑事の探偵です。

探偵事務所を大きくするために、悪事に手を染めています。

その悪事を白日のもとにさらすと誓った部下の曽根本を殺害します。

元刑事だけあって、雲野の犯行は完全犯罪に近い完璧さでした。

現場に証拠が残っていません。

しかし、雲野は離れたアパートから星を見ていた梓に姿を目撃されて……しまったのかもしれません。

翡翠は雲野を逮捕すべく、梓に接触します。

しかし梓はその時、酒に酔っていたこともあり記憶が曖昧なようです。

さらに雲野は目撃情報をコントロールするため、梓に接触します。

隠し持った拳銃で梓の射殺も辞さず……。

翡翠の捜査能力をもってしても、現場から証拠を見つけることができません。

頼みの綱は、梓の目撃証言だけ……。

そして家宅捜査を何とか行い、雲野の拳銃や悪事を暴くしかない……。

今回の現場は密室ですが、本筋と1ミリも関係がありません。

雲野が3Dプリンターを使って施錠しただけです。

今回の事件の要、それは「秘密の暴露」なのでした……。

つけ入る隙は、雲野が亡き妻を忘れられないことぐらい。

そんな雲野は梓に亡き妻を重ねていて……。

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思い出話をペラペラと……。

invert II 覗き窓の死角のあらすじ

嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。その理由とはーー。ミステリランキング5冠

犯人視点で描かれる倒叙ミステリの金字塔!

倒叙ミステリ:読者に犯人や犯行の一部が分かった段階から始まるミステリー。
例:刑事コロンボ、古畑任三郎

犯人から見た翡翠が全力で味わえますね。

きっと、こんな感じに翡翠が見えることでしょう。

・冒頭は「すっげえ可愛い!」
・中盤は「何か苦労してるな……でも可愛い」
・終盤は「やられた! 名探偵だ! ……やっぱり可愛いな」

中編2話が収録されています。

第一話はいわゆる”陸の孤島モノ”ですね。

第二話は相沢先生が得意なアリバイトリック全開な作品です。

こうなると、3が楽しみですよね!

城塚翡翠シリーズを未読の方へ

未読の方はぜひ本書をご覧ください。

ここから、ネタバレのオンパレードになります。

城塚翡翠シリーズのネタバレ

medium 霊媒探偵城塚翡翠のネタバレ

犯人は、香月でした。

香月はシスコンです。

そんな彼は、女性に異常な執着があり、それが動機でした。

各エピソードで翡翠が事件を解決するものの……お粗末な推理です……。

しかし全ては、香月を油断させる翡翠の罠。

全てを終わらせたと翡翠は香月に勘違いさせて、ボロが出るのを待ったのでした。

翡翠が大好きな香月は、ついに彼女を拉致監禁して拘束します。

しかし香月が犯人だと知っていた翡翠は、警察の協力を得て、彼を捕まえたのでした。

invert 城塚翡翠倒叙集のネタバレ

雲上の晴れ間

翡翠は、柏木のアリバイトリックを崩すことに成功しました。

それは次のような鮮やかな解決だったのです。

・バグはあらかじめ柏木が仕込んだ
・自分が用意したバグなので調べたりする時間は不要
・さらに柏木は修正プログラムを事前に準備していた

柏木が犯人だと翡翠が気付けた点は、根拠薄弱です。

まあ中編なので、至らない点はどうしても出てきてしまいます。

ところで、名言が出てきます。

柏木「プログラムは思ったようにいかない。行動したとおりに動く」

翡翠「人生は思ったようにいかない。行動したとおりに動く」

泡沫の審判

翡翠は次の点から、絵里のアリバイを崩します。

・防犯ベルは絵里がクラスのペットを使って作動させた
・よって絵里が残業した夜、彼女が教室に戻って犯行に及べる
・田草のメール履歴から、犯行時刻、絵里は教室に戻って犯行に及べる

残念だった点は、翡翠が絵里が犯人だと目星をつけた根拠でしょうか……。

母親譲りのシャボン玉を使えたのが絵里だけって……。

そのシャボン玉は砂糖を使った特別なものだって……。

田草の足にいた蟻が、その手がかりになったって……。

非常に無理があると考えるのは私だけでしょうか?

翡翠はひょっとしたら、本当に霊能力があるのかもしれませんね。

この「泡沫の審判」でも名言が飛び出しています。

翡翠は「殺されても仕方ない奴」と言い放った絵里にこう叫びます。

翡翠「綺麗事を信じるしかないのです!
いいですか、いいですか!
人の命はたった一度きりです!
あの世はなく、蘇りもなく、転生もないのです!」

さらなる翡翠の発言に、私は魂をブチ抜かれたものです。

翡翠「たった一度! たった一度だけ!
わたしたちの命は、とても儚く脆いのです!
だからこそ、わたしはひとりよがりの殺人を許しません!
人を殺してはいけないという社会を守り続けることでしか、
人の命を奪う暴力除外する術はないのです!
大切な誰かを護るためには、
人を殺したら必ず報いを受けるのだと!
罪を償うべきなのだと!
そのルールを徹底して知らしめることでしか、
わたしたちは殺人という暴力から命を護れないのです!」

翡翠の過去に何があったのか?

理不尽に命を奪われて悲しい思いをした経験があったのでは?

だから彼女はストイックに殺人者を追い詰めるのではないのでしょうか?

信用ならない目撃者

翡翠は目撃者の梓を雲野より早く確保していました。

そして梓を海外旅行に行かせて、雲野を待ち構えていたのです。

彼が拳銃を使ってでも、梓を脅すと確信して……。

実は翡翠は、使用人の千和崎真と二人で入れ替わっていました。

事件冒頭から、二人は次のように入れ替わっていました。

翡翠⇒梓
真⇒翡翠

つまり、雲野が思い出話を語っていた相手は、翡翠だったのです。

翡翠は雲野に「秘密の暴露があった」と詰め寄ります。

それは次のようなものでした。

翡翠は雲野に「不審者の目撃情報」とだけ告げた

普通、不審者となれば、夜道を歩いている様子を想像する

さらに目撃者は通行人だと思う

雲野は
「目撃者は曽根本を撃ち殺す瞬間を見ていた」
「拳銃を手に、自殺を躊躇った曽根本自身を見たのではないか?」

翡翠は、こう詰め寄ります。

「マンションの一室で犯行の瞬間をたまたま目撃したと?
それは雲野の想像力が逞し過ぎる」

真犯人しか知り得ない秘密を、雲野自身が翡翠に洩らしてしまっていたのです。

それでも言い逃れをする雲野。

そして翡翠は、こう迫ります。

翡翠「目撃者の住所がなぜ分かったのか?」

雲野「警察の知り合いに聞いたから」

翡翠「警察は事件の目撃者がいたことを知らないけど?」

つまり梓の住所に行けるのは、”目撃者を目撃した”真犯人だけなのです。

この「信用ならない目撃者」では、ちょっとお洒落な名言が飛び出します。

翡翠「あなたの敗因は、あなたが奥さまを愛していたこと。
それに尽きますよ」

雲野は自分をサイコパスのように考えていたようですが……。

誰よりも、人間くさい人間でした。

このエピソードでも、翡翠が雲野を犯人だと目星をつけるのに無理があります。

いずれドラマ化や映画化されたら、この辺りの修正を期待しています。

invert II 覗き窓の死角のネタバレ

私は未読のため、読み次第、ネタバレ解説をお送りします。

作者の相沢沙呼先生のご紹介

城塚翡翠シリーズの作者・相沢沙呼先生の紹介

城塚翡翠シリーズの作者・相沢沙呼先生の紹介

引用:shosetsu-maru.com

作者の相沢沙呼先生をご紹介します。

相沢先生は、1983年3月3日生まれの39歳です。

ミステリー作家であると同時にライトノベルや漫画原作者としてもご活躍されています。

相沢先生の学歴は聖学院大学・人文学部日本文化学科中退です。

つまり高卒です。

偉大な作家になるのに、学歴は不要ということですね。

デビュー作「午前零時のサンドリヨン」の衝撃

2009年「午前零時のサンドリヨン」で東京創元社主催の第19回鮎川哲也賞を受賞、デビューされました。


同作は選考委員の山田正紀氏に、

「とにかく達者な印象で、文章もいちばん練れていた。ポップでとてもいい作品」

と大絶賛されています。

鮎川哲也賞は新人賞のなかでも”本格ミステリー”の登竜門として有名な賞です。

同賞を受賞された相沢先生は新人の頃から本格ミステリー作家としての才能があったわけです。

激戦の日本推理作家協会賞!その結果は!?

また2011年3月「原始人ランナウェイ」が第64回日本推理作家協会賞(短編部門)候補作になりました。

ちなみに第64回の受賞作は麻耶雄嵩先生の「隻眼の少女」です。

ハイレベルな本格ミステリー同士の熾烈な戦いとなったわけです。

「medium 霊媒探偵城塚翡翠」はこのミス1位!

2019年刊行の「medium 霊媒探偵城塚翡翠」はついに、「このミステリーがすごい! 2020年版」国内編1位に!

さらに同作は次の快挙を成し遂げています。

・「2020本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング1位
・Apple Books「2019年ベストブック」ベストミステリー
・第20回本格ミステリ大賞小説部門

つまり4冠を成し遂げる快挙となったのです。

これが”候補”となると、さらに2つの賞が追加されます。

・第41回吉川英治文学新人賞
・第17回本屋大賞ノミネート

相沢先生の作品が映画化!

2020年「小説の神様」が映画化されました。

キャストは次のように豪華絢爛!

・佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS)
・橋本環奈

同作は漫画化もされたので、そちらもぜひご覧になってほしい力作なんです。

相沢先生は奇術師って本当!?

相沢先生が生み出した城塚翡翠の特徴は、奇術師。

実は相沢先生、マジックをこよなく愛しておられるんです。

以下のような機会にマジックの腕前を披露しておられます。

・鮎川哲也賞の贈呈式
・デビュー作刊行時に行われたトークイベント(2009年10月 三省堂書店大宮店)

翡翠の奇術師としての腕前は実は、相沢先生のマジックの腕前によるところが大きいんですね。

「medium 霊媒探偵城塚翡翠」のドラマ化で、さらに有名になられた相沢先生。

今最も話題をさらうミステリー作家なだけに、目が離せません。

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