発達障害とは「発達障害の診断と特徴」発達障害の仕事と支援センター

精神障害と発達障害

私が世界一恰好いいとも思うハリウッド男優は、学習障害です。

彼は台本を読めません。

なので彼は、マネジャーに耳元でセリフを言ってもらい、それを暗記して芝居をしています。

リアルに「ミッションインポッシブル」ですね。

学習障害をはじめ、発達障害はとても身近なものになりました。

ところが、学習障害の正しい知識を得る機会は中々ありません。

今回の記事で発達障害を正しく理解し、自分やお子さんが該当する方は適切な支援を受けましょう。

発達障害とは

発達障害とは生まれ持った脳の障害=精神障害の総称です。
代表的な例として以下が挙げられます。

・対人関係がうまくいかない
・落ち着きがない
・集団生活は苦手だ

これらの状態は発達障害がなかったとしても、大勢の人間が多かれ少なかれ持っている特徴でもあります。

ですから発達障害を持っている児童は、周囲から「変わっている子」や「怠けている子」と誤解され、苦しい思いをしています。

発達障害の症状の現れ方として以下が挙げられます。

  • 自閉症スペクトラム障害
  • 注意欠陥・多動性障害
  • 学習障害

私は大学を卒業した後、社会福祉士の資格が1年で取れる一般養成校へ入学するまでの1年間、障害児を支援する NPO 法人でボランティアをしていました。

その NPO 法人は、元養護学校教諭が運営していました。
平屋建ての一軒家を借りて、そこに発達障害児・者が周に1~2回、通っていました。

私以外にも、元教員などのボランティアがいました。

障害児には、学校の宿題を手伝うという名目で、「どうすれば落ち着きを得ることができるのか」を手探りで支援していました。

多動性がある児童については、椅子に座って勉強する――ではなく、椅子に座る時間をいかに長くするか――が支援の中心でした。

年に2回、お祭りを行って、発達障害児・者に楽しんでもらい、私達ボランティアとの人間関係を構築していきました。

私がその NPO 法人でボランティアを始めた当初は、法人が運営を始めたばかりで、通ってくる発達障害児・者は、 養護学校教諭の教え子達でした。

後にこの NPO 法人は、発達障害児・者の人数も増え、またその親達や教員等による支援の輪が広がり、規模が拡大しました。

私は道半ばで、社会福祉士の資格を取るために大阪へ行きました。

その間に、この NPO 法人は活動を停止しました。

代表の方はもともと心臓が悪く、肉体にかなりのストレスが溜まってのことでした。

結果はどうであれ、人口が7万にも満たない自治体でも、発達障害を支援する NPO 法人は大きなムーブメントを起こしました。

人口が多い都会では、援助を必要とする発達障害児・者の数は当然、比べ物にならないほど大人数になるでしょう。

私が行なっていた発達障害者への支援としては、パソコンの Word で文章を作成する練習がありました。

当時から軽度の発達障害者については、就職ができる環境でした。
ただ、当事者の意見を直接聞きましたが、単調な仕事内容や給与、人間関係への不満が聞かれました。

このように発達障害児・者が社会へ抱える不満は私達とそう大きくは変わらない――というのが実感です。

発達障害の診断

「我が子が発達障害なのかどうか?」この結論を出すのは非常に難しいです。

・何歳までに話さなければならない
・何歳までに計算ができなければならない

これらは全て、全ての児童の平均値=目安でしかありません。
私の娘も歩くまで、また話すまでに時間を要しました。

とはいえ、今現在はすくすくと育っています。

「我が子は発達障害なのかどうか?」と考えながら過ごす日々はストレスが溜まります。
であれば、下記を受診することをお勧めします。

・小児科
・児童精神科
・療育センター
・発達障害者支援センター

例えば私であれば、福井県に住んでいますので、最寄りの小児科や保健所、児童相談所に相談することになります。

社会資源が乏しい自治体にお住みの方は、最寄りの小児科で「発達障害の検査を受けたい」旨を伝え、検査できる病院への紹介状を書いてもらいましょう。

また大人については、精神科を受診しみてください。
プロの精神科医なら、適切な判断を下し、以後の生活が快適になるよう、アドバイスをくれます。

「精神科に通うのは、ちょっと……」。

そう言っている場合でしょうか?

私は20代から睡眠薬を処方してもらうため、精神科に通っています。

精神科に通院しなけば確実に私は眠れず、健康を本格的に損なっていたでしょう。

餅は餅屋。

風邪を引いたら内科に行く。
皮膚が荒れたら皮膚科へ行く。
骨折したら整形へ行く。

それと同じく、心が苦しくなったら精神科を受診しましょう。

発達障害の特徴

発達障害の特徴として以下が挙げられます。

・文字や図形など物の形に関心が強い
・ 心の拠り所がないと強い不安感を示す
・ 人の多さや気温の変化に敏感で苦しんでいる
・芸術の才能があるケースもある

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では障害別に、特徴を見ていきましょう。

自閉症スペクトラム障害

AST とも呼ばれています。 スペクトラムとは以下の病気の総称だと考えてください。
・ 自閉症
・アスペルガー症候群

この病気は明確には異なるものの、線引きが非常に難しいです。

最近の調査では、 AST は日本人の3から5%だという報告があります。
AST は基本的に以下のような特長があります。
・とにかく自分のペース維持にこだわる
・ 自分の主張を押し通す

こうした特徴は、 AST の方だけでしょうか?
身の回りに当てはまる人はいませんか?

自分が ASTだからといって、「社会に参加できない」と考えるのは早計です。
我が子が「AST」だからといって、社会参加を絶望視する必要もありません。

これらは「個性」であり、当事者に合った環境が整っていれば充分に社会参加は可能です。

注意欠如・多動性障害

ADHD と呼ばれています。
ADHD の特性として2つの特性があります。

①集中力がない
②落ち着きがない

ADHD の特性は、大よそ7歳までに現れると言われています。
ADHD 原因が明らかではないため、完治する治療法はありません。

ADHD の特性もまた、 程度の差はあれ、私たちも持っています。
よって ADHD であっても、社会参加は十分に可能です。

ADHD への理解と正しい環境があれば、社会生活を送ることは可能です。

学習障害

学習障害が確認されるのは、学校に通ってからーーが多いようです。

学習障害の特性は広範囲に及びます。
基本的には「読み書きが極端に苦手」と捉えても大丈夫でしょう。

学習障害の場合、知的な水準は周囲と遜色が無いようです。
ATSやADHDと同じく、周囲が正しい知識を持つことと適切な環境があれば、社会参加は可能です。

学習障害が確認されるのは、学校に通ってからーーが多いようです。
学習障害の特性は広範囲に及びます。
基本的には「読み書きが極端に苦手」と捉えても大丈夫でしょう。
学習障害の場合、知的な水準は周囲と遜色が無いようです。
ATSやADHDと同じく、周囲が正しい知識を持つことと適切な環境があれば、社会参加は可能です。

ハリウッドスターである「トム・クルーズ」さんや「キーラ・ナイトレイ」さんは学習障害で苦しんだと言われています。
このお二方は今 、学習障害に苦しむ方々の支援をされています。

発達障害の仕事

発達障害の仕事ですが、向き不向きがあると言われています。
その傾向は、障害を持っていない人より顕著に現れるようです。

向いている仕事

障害別に「向いている仕事」を紹介します。
1つの目安にしてください。

※「向いている仕事」を具体的に書きます。
ただ、私がボランティアをしてNPO法人では、田舎のため、そもそも求人がありません。
よって発達障害者は、工場勤務が多かったのが実態です。

また、知的障害を持つ従兄弟も工場で働いています。

自閉症スペクトラム障害が向いている仕事

・一人で黙々と行う仕事
・正確さと細やかさが求められる仕事

〇エンジニア、デザイナー、研究者など

注意欠如・多動性障害が向いている仕事

・好奇心旺盛さを活かせる仕事
・行動力が求められる仕事

〇広告やプランナーの仕事

学習障害が向いている仕事

学習障害は個人差が大きいため、一概に「これが向いている」とは言えません。

逆にいえば、あらゆる仕事を工夫次第では行える可能性がある、と解釈ができます。

向いていない仕事

向いていない仕事を列挙しますが、個人差があります。
一般論として、ご覧ください。

自閉症スペクトラム障害が向いていない仕事

・頻繁に人とコミュニケーションをとることが要求される
・マルチタスクが求められる

〇接客業全般

注意欠如・多動性障害が向いていない仕事

・不注意な発言が許されない仕事

〇営業、接客

・不注意が大きな被害を及ぼしてしまう仕事

〇パイロット

学習障害が向いていない仕事

ここでも学習障害は個人差があるため、一概に「この職業は向いていない」とは言えません。

ただ、ハリウッドスターになれる人もいるので、自分の工夫と環境次第では、自立した生活が可能といえそうです。

発達障害の支援センター

発達障害者支援センターとは発達障害の早期発見や日常生活のサポートを行っています。

このサポートを受けられるのは、発達障害と診断された方だけではなく、その可能性がある方も対象です。

発達障害者支援センターは各都道府県に設置されており、サポートも各自治体によって異なります。

原則として社会福祉士が配置されています。
他の専門職としては、臨床心理士や精神保健福祉が配置されています。

私がMSW(医療ソーシャルワーカー)だった頃、知人の看護師は「夜勤が無い点がいい」と転職しました。

就労支援が受けられるため、社会参加の一助として積極的に活用していくことも検討してください。

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