「親は家で看取ります!」在宅看取りを決めた親孝行のあなたに捧げる

在宅看取り、終末期ケア 医療と退院

「”親の死”とかコエーよ! 病院で死んでくれよ!」

チキン野郎がわめくなか、

「親の死は見届けます。その最期は、思い出が詰まった我が家で」

と決意した親孝行な方に向けて書きます。

また、そんな孝行息子(娘)を支援する医療や福祉職の

「どんな資格を取ればいいの? 転職はどうするの?」

という疑問に答えします。

まずは「在宅看取りって何?」から見ていきましょう。

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在宅看取りとは

厚生労働省の「人生の最終段階における医療に関する意識調査」では、6割の高齢者が「最期は自宅で」と希望しています。

とはいえ、希望が叶わずに病院で最期を迎える方が増えているのが実態です。
また「孤独死」をマスコミが取り上げない日はありません。

本人が最後に悔いを残さず、遺族も「ああすれば良かった・・」と後悔しないためにも、基本的な知識を身に付けることから始めます。

在宅看取りとは?

病気の親(子ども、兄弟姉妹)を自宅で看病し、そのまま自宅で死なせてあげることです。
「死なせてあげる」といっても、「自殺ほう助」ではありません。

「『お迎え』が来るときは、自宅でね」という意味です。

看取りの定義って何?

「意識の無い家族が布団で寝てて、排泄の介護をして・・」

こんな状況ばかりではありません。

リハビリだって行います。

MSW時代、意識無しで退院した「看取り希望」の患者は0人でした。

認知症がある方は大勢いましたが、会話が成立する方は多かったです。

「無理矢理、自宅で死ね」が在宅看取りではありません

あくまで「本人の希望」を叶えるのが在宅看取りです。

本人が希望しない場合、誰にも強制する権利はありません。

末期癌の方で、ホスピスで亡くなる方もいます。

癌の認定看護師(その道の専門ナース)いわく

「ホスピスはアロマの香りがして、とても静かで穏やかでリラックスできる」

と感慨深そうに語っていました。

「在宅看取りの話が聞きたいのに、何でホスピスの話してるの?」

はい、その通りです。

最期が迫った方も看取る家族も、準備が必要になります。

その準備とは

「最期はどうするか?」
「自分の死に場所は?」

を決めることです。

次の章でご説明します。

在宅看取りの準備

いきなり「在宅看取りを行え!」と言われても(決断しても)

「まずはどうすればいいの?」です。

なので、順を追って説明します。

本人はどこで「最期」を迎えたいの?

亡くなる方の希望が「在宅で死にたい」でなければ、在宅看取りは始まりません。

「『ホスピス』で死にたい」のならば、ホスピスがある病院へ入院するか転院です。

入院日数を減らしたい病院の言うことを聞く必要は皆無です。

まずは「本人の意思を尊重」が鉄則です。

で、

「最期をどこで迎えたいか?」

「最期は誰と過ごしたいか?」

は元気なうちに決めておきます。

死に際は例えば認知症の方だと、意思を表示できないからです。

「エンディングノート」には財産分与だけではなく「最期」についても明記します。

この活動を「終活」といいます。

家族も在宅看取りOKか?

本人が

「最期は自宅で迎えたい」

と希望しても、家族が

「いや、無理だから」

だと、ほぼ実現不可能です。

家族が「親(子ども)は慣れ親しんだ家で迎えさせてあげたい」
と思いを汲んで初めて、実現できます。

「在宅で看取る=家族に医療・介護の負担がかかる」からです。

「負担って・・無理だよ? 何すればいいの?」

ご質問はもっともなので、ご説明します。

ケアマネジャーを決めましょう

親を在宅で看取る場合、介護保険を使います。

※「医療保険で訪問看護を入れて云々」と難しい話を語るブログがありますが、無視しましょう。

ケアマネジャーに、まずは「介護保険」の説明を聞きます。

次に家族から「〇〇を支援してほしい」とケアマネジャーに伝えます。

口で上手く説明できない場合、チラシの裏で殴り書きで構いません。

「いや、ケアマネジャーが理解不足なんだけど?」
「ケアマネジャー、医療の知識無いんだよねぇ・・」
「ケアマネジャー、ポンコツだよ?」

ケアマネジャーはチェンジ可能です。

何なら、ケアマネジャーの事業所もチェンジ可能です。

”できる”ケアマネジャーの条件は、こんな感じです。

①話を最後まで聞く
②医療の質問をしても、答えが返ってくる
③医療の質問に答えられなくても、答えられる訪問看護師を同席させている

などなど。

”できる”ケアマネジャーとは「徹底的に利用者の意向に添える」です。

かかりつけ医を決めましょう

かかりつけ医を死期が迫ってから探すと、体力面でも精神面でも大変です。

かかりつけ医は元気なうちから決めます

かかりつけ医を探すポイントはこんな感じです。

①往診してくれる?
②24時間体制なの?
③休日や夜間でも対応してくれるの?

往診医がいないと変死扱いで警察が検視します。

検視に回されると、遺体は1週間ほど、戻ってきません。

家族に「覚悟」は必要

身近な人が死期に近付くのは、非常にツライです。

精神的な覚悟

①排泄を失敗する
②声かけても反応ない
③脈拍が弱くなる
④血圧が下がる
⑤冷や汗をかく
⑥顔色が紫色に
⑦呼吸音が「ゴロゴロ」(死前喘鳴)

精神面だけでなく、肉体面でもしんどいです。

肉体的な覚悟

①夜中に何度も様子を見る
②急変時にパニック

急変や死亡時は往診医に連絡しましょう。

QQ車を呼ぶのは、往診医から指示があったときのみです。

実際に「あるある」な看取りが上手くいかないケース

「自宅で看取ります!」
と家族が宣言

主治医
「では退院してください」
「往診医に紹介状書きます」

急変
「QQ車呼ばんと!」

主治医
「自宅で看取るんと違うんかい!」

揉めます。

入院中から

「QQ車を呼ぶルール」

を主治医と往診医を交えて確認しましょう。

地域包括ケア病棟で「看取りの訓練をする」

「いきなり『看取りGO!』はキツイ・・」

なので、地域包括ケア病棟を利用しましょう。

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「地域包括ケア病棟って何?」

はい、この記事をご覧ください。
親の面倒をみたくない家族に朗報!退院を60日延長する魔法病棟現る!
【朗報】オープンベッドで開業医も患者もニッコニコ!薬剤師も稼ぐ!
退院支援とは「退院支援看護師の役割」退院支援加算とカンファレンス

自宅からでも、地域包括ケア病棟は入院できます。
MAX60日、看取りへの準備ができます。

地域包括ケア病棟でも主治医はつくので、往診医への紹介状を書いてもらいます。

この60日を利用して、ケアマネジャーや訪問看護師と相談しながら、家族が我が家で最期を迎える準備を行います。

とはいえ、全てを介護保険でカバーするのは、金銭面・制度面で困難です。

家族も吸引や点滴を学ぶ必要があります。

大丈夫、地域包括ケア病棟の看護師が指導してくれます。

在宅看取りの課題

日本は「多死社会」です。

「自宅で最期を!」
と希望した高齢者の4人に3人が病院で亡くなっています。

何が問題なのでしょうか?

医者と看護師の本音「キツイっす!」

日本医師会の実態調査では、70%以上の医者が

「24時間はキツイっす・・ジャック・バウアーじゃないんで・・」

と悲鳴をあげています。

医者だけでなく、訪問看護師も「24時間キッツ」と感じています。

だって人間だもの・・。

地域格差がスゲーorz

厚生労働省の調査では、

①長野県は日本一、自宅死亡率が高い
②佐賀県は日本一、自宅死亡率が低い

と結果が出ています。

いい悪いではなく「土地柄」です。

①長野県は日本一、訪問看護が熱い
②佐賀県は日本一、外来入院に手厚い

と言い換えられます。

家族の荷物になりたくない(´・ω・`)

厚生労働省の調査では、約60%が

「家族に介護の負担はちょっと・・」

と考えている・・と結果が出ています。

これは価値観なので、いい悪いではありません。

家族といえど他人です。

「何をどこまでやってくれるか?」

「どこまでやってくれないか?」

はハッキリさせておきましょう。
「毒親」の言葉が市民権を得た昨今、家族でも一線は引くべきです。
毒親とは「毒親エピソード」毒親による不登校#令和サバイブ

サプライズ!!「人生の最終段階における医療に関する意識調査」

もっと細かい「最期は自宅で」の割合ですが。

①一般人⇒70%
②医者⇒80%
③看護師⇒90%

皮肉な結果です・・そんなに病院って信用できないんすかねぇ・・。

廃れる訪問診療

開業医は増えても、家まで診てくれる医者は減りました。

昭和初期は当たり前だったのですが。

まあでも、「時代」は受け入れるしかないです。

在宅看取り実践「握り飯を食いたい!」

MSW時代の忘れられない「看取り」の実践例を紹介します。

全国研修で、北海道のMSWが教えてくれました。

医者「喉がアカン!何も食べたらアカン!」翁「ファッ!?」

入院中の高齢男性、嚥下能力がダダ下がった結果、

医者「ジイさん、入院中は食べたらアカン!点滴やで!」

とキツく言われました。

ジイさん、負けてません。

翁「退院したら食べていいんやろ!」

医師「退院しても・・あ、退院したらワイの責任無くなるわ!」

はい、ここからMSWのお涙頂戴の奮闘が始まるわけで。

北海道の在宅スタッフって「家で死ぬの、スタンダード」なんすよ。

それに比べ福井の在宅スタッフ(特にケアマネども)は、

「1日でも長く入院させてください!」

「こんな状態で退院させるなんて!」

愚痴言ってないで、働けよ・・。

家に退院したら「翁、全開!」

入院って白衣の天使だか悪魔だかの看護師がニッコリ作り笑顔で、尽くしてくれます。

苦情が面倒くさいからですよ?

で、患者は甘えます。

「歩けなーい」

「トイレ介助してほしいじゃんもん」

「ご飯、よそって!」

とか言いたい放題。

で、しぶしぶ退院すると。

「自分でやらな!」⇒「めっちゃ動けるやん!?」

「MSWあるある」です。

この翁、家に帰って大好きな握り飯をムシャムシャと。

入院中は主治医に

「退院したら1ヶ月しか生きられんで!」

と言われたものの、

結果、3年間生きたという・・翁スッゲー。

「思い切って家に退院!」

アルと思います!

(往診医見つけて、ケアマネつけてからですよ?)

在宅看取りを支援する医療職や福祉職に求められること

「誠意」とか根性論いらないっす。

「ガッツはレッドオーシャン」なので。

知識はマストです、医者もナースも福祉職も。

「終活アドバイザーの資格はサクッと持っておきたいところです。

ユーキャンの「終活アドバイザー」講座はお客様満足度87.8%なので、後悔はしないでしょ。



1日30分〜1時間でOKです。

4ヵ月で合格が目指せる短期速習カリキュラムなので、人生の負担になりません。

内容は

  • 社会保険制度
  • 財産管理
  • 相続対策
  • 公的制度の仕組み
  • お葬式

「多いな!受かるのか!?」

自宅受験なので、その辺は大丈夫です。

終活アドバイザーを取って、

「看取りに携わりたい!」と志したなら、転職を検討してもいいかも。

「ジョブメディカ」でネットにてエントリーだけして、様子見してもいいかもしれませんね。


「ジョブメディカ」で転職した人が

「就職祝い金、こんなにモロた・・」

とか言ってますが、頑張る自分へのご褒美だと思って受け取っておきましょう。

「自分は最期をどこで迎えたいのか?」

「最期は誰と過ごしたいのか?」

考える機会は中々ないのですが、この記事がそのキッカケになればとてもハッピーです。

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