グランパスはジュビロに痛恨の逆転負けです。
これで順位は15位。
自動降格まであと2つです。
さらに、16位のエスパルスに抜かれれば、降格を賭けたプレーオフに回らねばなりません。
今回はそんな降格争いに堕ちた一戦をレビューします。
グランパスvsジュビロ「スタメンとベンチ入り選手」
シャビエルがいてこそのゼロトップ
前監督のマッシモはFWがいない「ゼロトップ」で勝ち点を稼いでいた時期がありました。
しかしこのシステムは、コンサドーレに移籍したシャビエルがいたらこそ成立したのです。
シャビエルがいれば、ボールをキープしながらも、ドリブルや思い切った縦パスで勝負できました。
それでもマッシモはゼロトップの限界を感じ、止めています。
今はシャビエルがいません。
さらに、柿谷とマテウスは中盤の選手であり、センターフォワードにはなれないのです。
調子が悪いにせよ、金崎と酒井で回すしかありません。
長身のチアゴをトップに置く「チアゴ大作戦」を割り切って使う非常事態でもありますが。
グランパスvsジュビロ「スタッツ」
風間監督の亡霊
支配率とパス数で上回りながらの逆転負け。
さらに、スプリントで上回りながら”悪い意味”でのオフサイドがゼロ。
オフサイドゼロは冷静に相手ラインを見ていたというより、縦の突破への意識が薄かったからです。
風間監督時代は支配率とパス数だけ良く、結果が伴わない暗黒期でした。
そしてやっぱり、残留争いをしていたのです。
手遅れになる前に……なのかもしれませんね。
長谷川監督インタビュー
ジュビロ戦の総括
「悔しい試合になりました」
「前半は言うことがないような展開でゴールも決めました」
「後半は(ジュビロ磐田の)前線にパワーのあるFWが出てきて若干押されたという部分は否めないかと」
選手交代
「仙頭(啓矢)を入れたあたりからまた少し落ち着き、このままうまくゲームを運べれば、できれば追加点という部分も残しつつ、守りだけの形に入ってしまうと難しくなると思っていたので、そういう意味ではいい形で試合が進んでいたと思っていました」
課題はセットプレー
「やはりセットプレー、遠藤(保仁)選手のキックと上背の高い選手をたくさん入れてきた部分で警戒していたのですが、ニアサイドで合わされました」
「若干気持ちを引きずっている中で追加点も取られてしまいました」
反省点
「選手は本当によく頑張ってくれたと思いますが、やっぱりこういうゲームで勝ちきれないというところはまだまだ反省すべきところだと思います」
次節に向けて
「流れの中で点を取ったということは一つのプラス要因だとは思いますので、次はしっかりと追加点を取るとか、勝ちきるということにこだわって闘っていきたいと思います」
トクマック・グエンはいつ合流できるのか?
Jリーグの第2登録期間は7月15日~8月12日です。
ところが、この期間に必ず合流できるとは限りません。
コロナ禍で実際に、グランパスはレオシルバとチアゴの合流が遅れています。
この時期の補強は難しいものがあります。
とはいえ、ヤクブ・シュビルツォクのサッカー全活動停止のメドが立たないので、グエンの早い合流に期待するしかありません。
小倉グランパスの時のように、手遅れになる前に、です。
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次節は京都サンガ戦
グランパスは次節、豊田スタジアムで京都サンガF.C.と戦います。
絶好調のピーターウタカを急造の3バックで抑えられるのか? が大きな争点です。
試合は5/3(火)14:00キックオフです。
DAZNにて独占配信です。
豊田スタジアムに行けないファミリーは、DAZNで応援しましょう。
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