新海誠監督の新作となる映画は「すずめの取締まり」。
2021年12月5日、正式に発表されました。
今回は映画「すずめの戸締り」のご紹介と主題歌についての考察をご紹介します。
さらに「新海誠ってどんな人?」や過去の名作を振り返ります。
「すずめの戸締まり」どんな映画?
あらすじとみどころ
あらすじ
鈴芽(すずめ)は、九州の静かな町で暮らす17歳の少女です。
彼女は 「扉を探してるんだ」と言う旅の青年に出会います。
彼の後を追うすずめは、山中の廃墟へ。
そこで彼女が見つけたのは、 古ぼけた扉でした。
引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばします。
やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは何と、「災い」が訪れてしまいます。
「開いた扉は閉めなければいけない」。
――星と、夕陽と、朝の空と。 迷い込んだその場所には、すべての時間が溶けあったような、空があった――
不思議な扉に導かれ、すずめの「戸締まりの旅」が始まるのですが――。
みどころ「3つのキーワード」
みどころ満載ですが、切り口を3つのキーワードに分けてみました。
ロードムービー
主人公の鈴芽は、災いが訪れるという扉を閉じるために、日本各地を旅します。
新海作品の大きな魅力は、「君の名は。」で魅せつけた風景です。
その腕前は、日本アニメ界に大きな影響を与えるほどです。
今作では、日本各地が舞台となります。
これまでの作品以上に、美しい風景に出会えるでしょう。
また、本作発想のきっかけは、各地を廻った際に見たという過疎化した土地の風景や、コロナ禍で人のいなくなった新宿の風景などがあったそうです。
そこで何かを感じた新海監督。
「君の名は。」を超える風景に期待が高まります。
扉を閉じていく物語
ふたつめのキーワードは「扉を閉じていく物語」です。
新海監督は、
「何かをはじめるよりも、終わらせることのほうが難しい」
と発言しています。
新たな土地に住む際に行われる「地鎮祭」など、何かを始める際に行われる儀式。
しかし儀式は、その土地を離れる時には行われません。
新海監督は、
「新しい何かをはじめるために、それまでの何かをしっかりと終わらせる」
と感じています。
これまでの作品でも「終わりの風景」に向き合ってきた監督(特に「天気の子」)。
――終わりの悲しさの向こうにある「新しい始まり」の輝き――
新海監督が「終わらせること」に向き合った新作では、どんな物語が紡がれるのでしょうか?
映画館にお客さんを
ネットフリックスなどのサブスクが主流となっている現代に、監督は危機感を抱いています。
新海監督が作品で取り組んできたのは「没入感」です。
それは、大きなスクリーンと豪華な音響でしか、実現しません。
映画館離れが叫ばれる昨今、「すずめの戸締り」で映画の復権を狙います。
キャスト
キャストは未定となっていますが、上白石萌音さんと森七菜さんは決まりです。
根拠はこちらです。
正式に発表され次第、最速で更新いたします。
スタッフ
原作・脚本・監督:新海誠
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:土屋堅一
美術監督:丹治匠
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
制作プロデュース:STORY inc.
主題歌は「RADWIMPS」の根拠
2021年12月に行われたRADWIMPSのLive。
そのLiveで彼等は何度か「劇伴」という単語を口にしました。
劇伴とは、映画の音楽を指します。
彼等が2022年、映画の音楽を担当することは確定です。
さらに「すずめの戸締り」の予告をご覧ください。
このメロディーは野田洋次郎(RADWIMPS)のピアノです。
これで主題歌はRADWIMPSで決まりです。
あとはタイトルの発表を待ちましょう。
ヒロインは死亡「タイムリープ」
早くもストーリーの考察が始まっています。
そんな中、最有力なのが「タイムリープ」です。
「君の名は。」でも「天気の子」でも、新海監督は常に「時間軸」を意識した作品を書いてきました。
さらに「君の名は。」で観客に叩きつけたのは「ヒロインが生き残れる? 本当に?」というアンチテーゼでした。
緊張感のあるストーリーが売りなだけに、考察合戦は拡大していきます。
新海誠ってどんな人?
アニメ界の巨匠・新海監督とはどんな人なのか、見ていきましょう。
新海誠の本名は?
本名:新津 誠
生年月日:1973年2月9日(49歳)
出身地:長野県南佐久郡小海町
職業:映画監督、作家
デビュー:1996年
配偶者:三坂知絵子
著名な家族:新津ちせ(長女)
事務所:コミックス・ウェーブ・フィルム
公式サイト:新海誠作品ポータルサイト
人物
猫好きで猫を飼っているので有名です。
新宿の街並みが好きな方で、作品に新宿のシーンが数多く出てきます。
村上春樹さんから強い影響を受けました。
特に「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」が大好きな方です。
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アメリカの雑誌「バラエティ」で、「注目すべきアニメーター10人」に入る巨匠です。
新海誠の名作紹介
新海誠という巨匠を語るのには、2つの作品紹介が必須です。
1作はメガヒットした「君の名は。」です。
そして、もう1作は直近の作品「天気の子」です。
君の名は。
2016年に公開されました。
興行収入は250.3億円を超えるメガヒットを記録。
日本歴代興行収入ランキングで「千と千尋の神隠し」「タイタニック」「アナと雪の女王」に次ぐ第4位を記録しています。
概要
監督・脚本・原案・編集:新海誠
製作:川村元気
武井克弘
伊藤耕一郎
市川南
川口典孝
大竹圭二
製作総指揮:古澤佳寛
出演者:神木隆之介
上白石萌音
音楽:RADWIMPS
主題歌:RADWIMPS
「前前前世」
「スパークル」
「夢灯籠」
「なんでもないや」
思い出
映画館で鑑賞しました。
当時、マスコミの報道は風景の美しさもあって「君の名は。」一色でしたね。
ヒロインの三葉(みつは)が握った手の平をあけたとき「好きだ」と書かれた文字を目にしたシーンで泣いたのは内緒です。
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「君の名は。」で大きく羽ばたいのは新海監督だけではなく、RADWIMPSがメジャーバンドになる大きなキッカケとなりました。
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天気の子
2019年7月19日に公開されました。
興行収入は141.9億円で、日本映画の12位を叩き出しました。
また「第43回日本アカデミー賞」で、「最優秀アニメーション作品賞」と「最優秀音楽賞」を受賞しています。
概要
監督・脚本・原案・編集:新海誠
製作:市川南
川口典孝
製作総指揮:古澤佳寛
出演者:醍醐虎汰朗
森七菜
小栗旬
本田翼
倍賞千恵子
吉柳咲良
平泉成
梶裕貴
音楽:RADWIMPS
主題歌:RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」
「グランドエスケープ (Movie Edit) feat.三浦透子」
「風たちの声 (Movie Edit)」
「祝祭 (Movie Edit) feat.三浦透子」
「大丈夫 (Movie Edit)」
撮影:津田涼介
思い出
映画館で鑑賞しました。
最も印象に残っているのは、「君の名は。」の「立花瀧(たちばな たき)」と「宮水三葉(みやみず みつは)」が登場したシーンです
てっきり「口噛み酒で日本晴れ!」とかやってくれると期待したのですが(発想が昭和のオッサン)。
口噛み酒とは、穀物やイモ類を口の中で噛み、それを吐き出して放置して造る酒です。
なかなかエロいシーンなのは内緒です。
また、RADWIMPSと三浦透子さんの「グランドエスケープ 」が流れたシーンでは、映画に感動したわけでもないのに、泣いてしまいましたね(内緒です)。
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新海監督の映画は「音楽」が大きな見どころです。
すずめの戸締りでも、RADWIMPSや三浦透子さんがきっと担当してくれます。
今から楽しみですね。
それでは、また更新したときや新しい記事でお会いしましょう。
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