「ラーゲリより愛を込めて」は、大戦後に起こった実話をベースにした感動大作です。
映画館で鑑賞しましたが、感涙しました。
私以外のお客さんも皆、号泣するほどの感動大作です。
しかし本作は戦争モノであるためか、あらすじが分かりにくい部分があります。
そこで、あらすじを分かりやすくご説明します。
また、超大作だけに出演者が多いので、整理してみました。
そして映画と同じく大ヒットした主題歌も全力でご紹介します。
最後に、ネタバレ結末がありますので、お楽しみください(未読の方は最終章だけ、ご覧にならないでください)。
時は、第二次世界大戦終結直後。
中国にいた山本幡男(やまもと はたお)は空襲にあい、家族と離れ離れになってしまいます。
さらに山本は空襲を仕掛けたソ連に捕まってしまいました。
捕虜となった山本が連れていかれた先は、ソ連の強制収容所=”ラーゲリ”でした。
ラーゲリには満足な食糧がなく、餓死する捕虜がいました。
さらにマイナス40度という極寒で、凍死する者も。
一方、山本の妻であるモジミは、三人の子と命からがら、日本への脱出に成功します。
しかし日本での生活は、決して楽ではありませんでした。
それでもモジミは、夫である山本の「いつか日本で会おう」という約束を信じて、懸命に生きます。
ラーゲリにいる日本人捕虜は、決して一枚岩ではありませんでした。
戦場で友を失くし、敵前逃亡した松田研三。
日本に帰るため、かつての部下だった山本を売った原幸彦。
漁しか知らず、山本から字を習った新谷健雄。
そして身重の妻を空襲で失い、軍曹という階級にしがみつく元少年兵・相沢光男。
それぞれが葛藤を抱えながら、ラーゲリの過酷な今日を生き抜きます。
しかし、山本を病魔が襲いました。
喉頭ガンです。
果たして山本は、日本へと”ダモイ(帰国)”できるのでしょうか?
生きて、モジミや子ども達と再会できるのでしょうか?
山本幡男:二宮和也
山本モジミ:北川景子
松田研三:松坂桃李
新谷健雄:中島健人
山本顕一:寺尾聡
相沢光男:桐谷健太
原幸彦:安田顕
「ラーゲリより愛を込めて」の主題歌”Soranji”を歌うのは、「Mrs. GREEN APPLE」です。
同バンドは、主役を演じる二宮さんがファンな点が有名です。
ボーカルの超高音ながら、しっかりと心に刺さる歌詞が病みつきになります。
こちらが、映画のPVバーションなります。
すでに同曲をおさめたCDが絶賛発売中です。
車の中で聞くと、一人でもテンション上がってほっこりできるので重宝してます。
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喉頭がんを患った山本に、原は遺書を書くように伝えました。
山本の癌は末期で、手の施しようがないのです……。
山本は「妻に”必ず会おう”と約束したのです」と言い返しますが……遺書を書き始めます。
そしてできた遺書を、四人の収容者が分担して保管することになります。
なぜならラーゲリでは身体検査があり、遺書は必ず没収されてしまうからです。
(当時、文字自体がスパイ行為とされていた)
そうして四人(原、松田、新谷、相沢)は、山本の遺書を記憶します。
山本は……死亡しました。
ダモイ(帰国)を果たせぬまま……。
終戦から11年後、ラーゲリにいた日本人たちは日本とソ連の外交により、帰国できることに。
そしてモジミは、愛する夫の死を知り、うちひしがれます。
そんなモジミの元へ、四人の元収容者達が一人一人、訪れます。
彼等は自分達が記憶していた山本の遺書を、彼女へと伝えたのでした。
作品の冒頭は、ガッカリでした。
酔っ払いの下手な芝居に、特殊効果まる分かりの爆発(空襲)シーン……。
列車の中の、ありがちな”主役が歌う”シーン……。
「地雷映画だな」と思っていたのですが。
それが”ラーゲリ”での収容生活が始まった途端、映画の世界が一変します。
とにかく、過酷なのです。
捕虜が次々に死んでいきます。
そして日本人捕虜の間でも揉め事が続き、人間のエゴが、剥き出しになります。
捕虜の中でも、戦前の階級にすがって、とにかく楽をしよとする幹部達。
ソ連政府に気に入れられようと、同胞である日本人を売ってしまう者達。
しかし、山本達はそれを乗り越えて、とにかく生きようと必死になります。
全ては”ダモイ(帰国)”のために。
全ては、愛する人々に再会するために。
「家族を大事にしょうかな……」と、ふと感じさせてくれる名作でした。