グランパスがここ5年で1勝しかできていない鬼門・エディオンスタジアム広島。
グランパスはサンフレッチェ広島を破るべく、中2日で敵地へ乗り込みました。
スコアは0-1だったものの、内容はそれ以上の差がついてしまった一戦となってしまいました。
またこのサンフレッチェ広島戦では、ゴールキーパーのランゲラックが負傷したことで、武田洋平との残酷な差が見えてしまいました。
グランパス対サンフレッチスタメン

グランパス対サンフレッチェスタメン
柿谷曜一朗というより、マテウスカストロの1トップの布陣です。
レオシルバのアンカー起用は相変わらずの愚策ですが、長澤が負傷、宮原和也が何等かの不調である以上、長谷川監督に選択肢はありません。
さらに吉田豊も疲労性の故障が長引いてしまい、相馬勇紀を最初から出さざるを得ません。
サンフレッチェは10番を背負う森島司がコロナ陽性で出場停止ですが、塩谷司、野津田岳人、柏好文、満田誠が揃ったセンターラインは盤石です。
特に野津田岳人は攻守に身を粉にしただけではなく、その左脚から放たれるFKはもはや代表に選ばれても遜色ない出来でした。
グランパス対サンフレッチベンチ選手

グランパス対サンフレッチェベンチ選手
FC東京からレンタル移籍している内田宅哉ですが、空気になっている時間が多く、そろそろチャンスをあたえる時期は過ぎてしまいました。
石田凌太郎は前を向いてひたむきにプレーするものの、「止める・蹴る・外す」が全てできていないため、トップリーグでの活躍はまだまだ難しいでしょう。
サンフレッチェは青山敏弘、東俊希、長沼洋一とベンチが豪華でした。
グランパスにいた永井龍が顔面でシュートを防ぐなど、皮肉な結果にもなっています。
(グランパスでは1度も無いプレー……)
グランパス対サンフレッチスタッツ

グランパス対サンフレッチェスタメン
気温25.7℃の酷暑のなか、両チームの選手達はよく走りました。
中盤を制圧されたのに、支配率は53%と勝っていますが、これはリードしているサンフレッチェにボールを持たされたからです。
シュート10本で枠内1本では、どうあがいても点は獲れません。
終盤の猛攻は見事だったものの、ヤクブ・シュビルツォクがいない現状、グランパスは決定的に点が獲れないのです。
ランゲラックと武田洋平の残酷な差
前半6分、野津田岳人のフリーキック。
これをランゲラックがファンブル。
柿谷曜一朗がライン際で蹴り出して、失点にはなりませんでした。
ところが。
このプレーでランゲラックが足を痛めて、プレーできずに交代してしまいました。
この負傷は筋肉系のものです。
精密検査の結果待ちなので、迂闊なことはいえません。
ただ、Jリーグが代表月間でリーグ戦が無いのは不幸中の幸いでした。
武田洋平の実力
代わりに入った武田洋平にとって、これはあまりに急な展開でした。
実戦から遠ざかっていた彼に、サンフレッチェの七色の攻撃を止める術はありませんでした。
失点シーンですが、あきらかにゴール右に寄り過ぎです。
これは勘が鈍ったというより、武田洋平本来の出来であり、だからこそ長谷川監督がスタメンで使わない原因でもあります。
J2降格と昇格を知る残り少ない選手ですが、非常に残念です。
スキッベ監督グランパスへ
名将ミヒャエルスキッベ監督のグランパス入りが取りざたされているようです。
グランパスは2億円の赤字を出しているものの、トクマックグエンが破断になったため、トクマックグエン資金で獲得を目指しているそうです。
どのみち実現したとしても、間違いなくW杯後にはなるので、静観しましょう。
この話が破断になっても、それ程、大きなニュースにはならないでしょう。
オファーをかける権利はどのチームも有している――その次元の話です。
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佐藤寿人は必要だったのか?
閑話休題。
佐藤寿人の「サンクスセレモニー」が開催されました。
ですが、佐藤寿人は目がやや泳ぎ、いつもは滑らかなリップサービスも、この日は聞く機会がありませんでした。
それもそのはず。
佐藤寿人はどこまでも「サンフレッチの選手」なのです。
グランパスが降格した際に来てくれて、昇格に導いてくれましたが、それはサンフレッチェで出番が無くなったことの副産物なのです。
そんな佐藤寿人が、相手がグランパスとなれば、気まずいに違いありません。
佐藤寿人は降格時には必要な選手でしたが、今のグランパスが真剣勝負をする日には必要ない――これが結論となってしまいます。
ちなみに佐藤寿人はサンフレッチェのコーチに内々定しているそうなので、いつかグランパスと一戦交える日が来ますね。
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