不登校の中学生の原因は?不登校ガールと不登校小学生「甘えなのか」

児童福祉

「義務教育は不要だ! 学校なんか行かずにYouTubeで稼ぐ!」

YouTuberで少年革命家・ゆたぼん氏の発言です。

この記事では「義務教育の是非」を語りません。

「学校へ行きたいけど、イジメや虐待で行けない」
と悲鳴を上げている児童へ向けた記事です。

また「子どもが学校に行かない」
と悩む親御さんに向けた記事でもあります。

「不登校」1記事目は、最近の不登校情報を共有することで知識を身に付けることが目標です。

また記事の後半では、具体的な支援先をご紹介します。

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不登校の中学生の原因は?

文部科学省によると、小学生の不登校は約250人に一人です。

それが中学生では、なんと約35人に1人へと急増しています。
なぜ中学生になると、不登校が一気に増えるのでしょうか?

中学生と小学生では環境が激変する

中学校と小学校では、生徒を取り巻く環境がいきなり激減します。

生徒もクラスも増える

まず、中学校区と小学校区は違います。
一定の小学校区が一塊となり、 中学校区になります。

その結果、小学校とは比べ物にならない程、生徒数とクラスが増えます。

児童本人にしてみれば、 4月1日を境に周囲が見知らぬ同級生で溢れます。

人間関係を一から構築せねばならず、友達作りで強いストレスがかかります。

この友達作りで失敗した場合、孤立してしまう児童がいます。
孤立どころか「いじめ」にあう児童さえ出てきます。

人間が「人間関係」で初めて悩む状態です。

教師との人間関係が希薄に

小学生では基本的に、担任は一人でした。

児童は学校で、一人の担任に守られていました。
児童数も少ないため、担任の目が小学生の方が行き届きやすい傾向はあるようです。

児童にとって小学生は「学校で頼るべき大人が一人」という、分かりやすい環境でした。

中学生になると、担任はいるものの、各教科で教師が分かれます。
中学生は学校で、どの大人に頼ればいいのか混乱します。

教師と中学生との間で距離ができ、学校が不安な場所へ変わります。

部活動が本格化

中学生になると、クラブ活動から部活動になります。
「課外授業」とも呼べる、 放課後の活動が本格化します。

小学生と違い、中学生は部活動の時間、 学校に拘束されて自由が無くなります。

また部活動では「先輩」という存在が重くのしかかります。
初めて経験する「上下関係」に中学生は混乱と不安の渦に叩きこまれます。
また夏休みも部活動で潰れるため「自由な時間の大幅な現象」を初体験します。

人間誰しも「初体験」はストレスになります。

「受験」が控えている

高校への進学が当たり前になってきました。
中学受験も経験していない児童にとっては初めて、試験によって人生が左右されます。

勉強量も多くなり、自由な時間はますます無くなります。

教師も親も「受験」「勉強」と口にし始め、児童のストレスは強まります。

中学生は1年生において、「人間関係」と「教師の」二つの側面で初体験をします。

2年生では、会社の中間管理職のように「部活動」において「先輩」と「後輩」の間に挟まれます。

3年生では、ついに「受験」が本格的に姿を現します。

15歳でいきなり人生の岐路に立たされた時、そのプレッシャーに押しつぶされる人間を誰が責められるのでしょうか?

義務教育最後の3年間である中学生こそ、不登校にならないように教師や親が、優しい環境を作ってあげるべきです。

不登校ガール

園山千尋さんの漫画「不登校ガール」はご存知でしょうか?

「不登校ガール」は、園山千尋さんが、ご自身の中学生時代をリアルに描いた漫画です。

「不登校ガール」で、私が印象に残っているシーンをいくつか挙げます。

・マンションの階段にうずくまり、女子中学生が膝を抱えてうずくまっている。
・転校で学校に馴染めず、学校の階段が昇れない
・マセたヤンキー風の中学生に絡まれる
・周囲の同級生が大人びて、自分だけが取り残される

ご自身の実体験を書かれているだけあって、リアルです。

また誰しも「その経験ある」と共感できるシーンが多いのも特徴です。

園山千尋さんのインタビューから、中学生の不登校についてヒントになり得るトッピクスを挙げます。

・新しい学校で全然環境になじめなくて。毎日「消えたい」と思って過ごしていました
・自己紹介で「イラストを描くのが好き」と言うと「マニアック」と言われた
・母が鬱病だったこともあって、負担をかけたくないと思って親にも言えませんでした
・イジメを受けているわけでもなく、何がつらいとハッキリ説明がつかない
・クラスメイトの反応を気にしたり、嫌われないように気を遣ったり
・同調圧力が強い

またインタビューでは、不登校の解決に繋がりそうな発言がありました。

・中学の同級生が誰も通わない高校に進学して、環境が変わったことで、高校には登校できるようになりました
・「もう全部どうでもいい」と思ったときには、気がラクになりました

そして何より、この名言です。

環境が変われば「自分は悪くなかった」とちゃんと思える

小学生⇒中学生。
多感な時期の、環境の激変。
そのストレスは、本当に大変です。

それでも高校に進学すれば、中学生の人間関係はある程度、解決されます。

部活動も強制ではなくなるため、自由な時間が持てます。

受験の重圧も、高校受験ほど重くありません。

不登校小学生

文部科学省の調査では、小学生の不登校は5万人を超えています。

2014年には 小学生の255人に1人が不登校でした。
2019年になると小学生の119人に1人が不登校です。

小学生では高学年になるほど、不登校の児童数が増えています。

高学年になれば小学生でも、勉強についていけなくなります。
また、定期試験が始まるのも高学年になってからです。

発達障害が目立ち始めるのも高学年の時期である――と分析する専門家もいます。

親の押し出し力

私は市役所で「家庭相談員」を行っていた頃、不登校のケースを多く担当していました。

研修で、こう教わりました。

「不登校の対応は、親への支援である」と。

子どもが「学校に行きたくない」と言うと、最近の親は黙っているケースが多いのです。

なぜ「行きたくないのか?」を聞き取ることもせずに、です。

子どもは学校に行かずに、遊びたい年頃です。

時には叱ってでも学校に行かせるのが、親の務めです。

しかし、最近の親は「楽」を選択するようになった――それが不登校の支援を行った私の感想です。

学校へ我が子を「押し出さない」方が、親は体力と時間をかけなくて済みます。

学校からのSOSを受けて家庭訪問すると、父親は不在で、母親は寝転がっていました。

水商売で遊びほうけている方もいました。

我が子が不登校どころか、お腹を空かせているのに。

不登校の対策の1つとして、「親の押し出し力」の強化は必須だと実感しています。

不登校は甘えなのか?

中学生であれ小学生であれ、親が子に理由も聞かずに不登校を許すのは「甘え」です。

学校で体罰やイジメがあり、子どもを守るために不登校の処置をとるのは「避難」であり「甘え」ではありません。

家庭で「親が子どもを学校に行かせない=虐待」は、教師にとって「甘え」ではありません。

もしもあなたが「学校に行きたくない何らかの理由」があるのなら、親と教師に相談してみてください。

それでも結果が得られないのなら、児童相談所や市役所に相談しましょう。

不登校への具体的な対応として、興味深いサービスを見つけました。

何と不登校を3週間で解決する支援をサービスです。

家庭相談員だった頃、不登校の解決に数ヵ月を要した私には、信じられません。

2021年度4月時点で、30人以上が平均20.2日で再登校した実績を誇ります。
無料で相談できるのも魅力的です。
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不登校は全国的な問題であり、ニュースでも大々的に取り上げられています。

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【少年革命家ゆたぼん】不登校は不幸なのか?ゆたぼん・ゆたぼんパパと考える|#アベプラ《アベマTVで放送中》
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教育を受けて損はしませんが、イジメや体罰があるのならば、無理に登校する必要はありません。

命があってこその、教育だからです。

「避難」のためならば、学校に行く必要はありません。

「楽」のためならば、絶対に学校へ行きましょう。

学校は本来、勉強を教えてくれ、「友達」という財産を築ける場所なのですから。

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